出産する病院の選び方・決め方

マタニティ―

当ブログにお越し頂き、ありがとうございます。
当ブログの管理人のSarahと申します。

約3年間の妊活・不妊治療を経て、
2021年の夏に出産を予定している30代前半の会社員です。

ビデオカメラの記事を先にアップしたので、時系列がわかりにくいのですが・・・

KLCで心拍確認ができたら、その日にKLCを卒業したいと思っていたので、
事前に出産する病院を色々調べていました。

今回は、私がどのように出産する病院を選んだのかを書いていきます。

この記事は、

「妊娠していることがわかったけど、どの病院で出産したらいいかわからない」

「近所に出産できる病院が複数あるけど、どの病院を選べばいいかわからない」


人生に数回しかない出産なので、後悔しない出産病院選びをしたい

という方向けに記載しています。


住んでいる地域によって「出産できる病院」が違いますし、
人によって「譲れないこと」・「重視すること」が違います。

なので、私と同じ選び方はできないと思いますが、
「こういう風に病院を選んでいる人もいるんだな・・」という気持ちで読んで頂けばと思います。

これから出産病院選びをしようとしている人の少しでも参考になれば嬉しいです。


※この記事は、2020年12月に出産する病院を選ぶ時に書いた内容を体裁を整えてアップしています※

出産する病院の選び方 ―Sarah流―


不妊治療の時も色々悩みましたが、病院選びはとても重要ですよね!!

最終的な目的は、
「赤ちゃんを出産すること」ですが、

1.「経膣分娩」or「帝王切開」
2.「無痛分娩」・「和痛分娩」or「自然分娩」


など方法は色々あります。


それ以外にも、

「母子同室」or「母子別室」
「母乳育児推奨」or「特に母乳にはこだわっていない(混合授乳・ミルク授乳)」


など色々病院の方針も異なります。


不妊治療と違う点は、病院の転院が難しいこと。
(個人的な考えです)

分娩予約が埋まっていると転院できないですし、
病院によっては、出産する場合は〇週目までに一度診察が必要という病院もあります。


対応できる出産方法や病院の方針を知らずに、
「自宅から一番近いから」という理由で病院を決めて、出産後に後悔することがないように。

たとえ、自分の希望するような出産ができなくても、
「あれだけ調べて、自分で選んだ病院だから仕方がない」と納得できるようにしました。

病院・医院の建物イラスト(医療)


出産病院選びのプロセス ―Sarah流―

私は結婚を機に今の土地に引っ越し、
夫も私も今の土地に土地勘がある訳でも、近所に友達がいる訳でも、
近隣の病院に詳しい訳ではないので、下記の流れで候補の病院を少しずつ絞っていき、決めました。

Sarah流 出産病院選び プロセス

①出産する病院の必須条件を挙げる

私は必須条件として、下記の3点を挙げました。

ちなみに・・・
必須条件…欠かせない条件で、英語でいうと「MUST」
希望条件…あると望ましい条件で、英語でいうと「WANT」

出産病院選び 必須条件
  • 自宅から車で30分以内で行ける
    →出産時はなにが起こるかわからないので、短時間で行ける病院にしたい
  • 出生前診断ができる
    →大きな障害がある場合、事前に準備をしておきたい為
  • 病室は個室
    →九段坂病院入院時、大部屋で眠れなくてしんどい思いをした為


自宅から病院までの距離は、全員に共通している条件だと思いますが、
それ以外の条件は人によって変わってくると思います。

距離に関して、ネットでは「車で1時間以内で行ける病院であれば問題ない」との記載がありましたが、
陣痛がきてからできるだけ短い時間で病院に向かいたいと思っていました。

ただ、所要時間を短くしすぎると、病院の選択肢が狭まる為、
私は車での所要時間30分を1つの目安としました。

ドライブデートのイラスト(男性ドライバー)

②必須条件を満たす病院を全てリスト化する ー神奈川県 川崎市―

上記に挙げた3つの必須条件を満たす病院をリスト化しました。

川崎市立川崎病院は、出生前診断の可否が不明だった為、リストに入れました。

病院に電話で確認したところ、
「自身で病院を探してもらえれば紹介状を書くことは可能」との回答を頂いたので、
不可ですがリストには残しています。

No.病院名NICU分娩の種類病室の種類出生前診断費用最寄駅からのアクセス
1太田総合病院普通分娩・和痛分娩
・帝王切開
6人部屋
・1人部屋 10,000円(税別)
クアトロテスト
(ダウン症、18トリソミー、神経管異常の有無)
60万~JR川崎駅 徒歩7分
2川崎市立川崎病院普通分娩・帝王切開6人部屋
個室:18,700円(税別)
不可
(紹介状を書くことは可能)
48万~54万円(川崎市民・普通分娩)JR川崎駅 徒歩15分
JR川崎駅からバスあり
3関東労災病院普通分娩・帝王切開個室不明68万~JR横須賀線武蔵小杉駅 徒歩15分

JR武蔵小杉駅からバスあり
4日本医科大学 武蔵小杉病院普通分娩・帝王切開6人部屋
※ブログ情報
65万前後JR南武線武蔵小杉駅 徒歩4分
5はぐくみ母子クリニック普通分娩・無痛分娩
・帝王切開
個室
コンバインドテスト(OSCAR)
・約9割で染色体異常を検知
※羊水検査も可
72万~
無痛分娩+12万円
JR武蔵小杉駅から無料 シャトルバス(30分に1本)

JR武蔵中原駅 徒歩15分
6大鳥居医院普通分娩・帝王切開・(無痛分娩:経産婦のみ)個室62万4千円京浜急行空港線大鳥居駅:徒歩5分
7瀬尾医院普通分娩・無痛分娩(計画分娩のみ)
・帝王切開
2人部屋
個室有
(個室料金不明)
血液検査口コミ情報
1人目:土曜夜中57万
2人目:平日・日中・計画分娩52万
東急池上線池上駅:徒歩3分
8東邦大学医療センター 大森病院普通分娩・無痛分娩
・帝王切開
4人部屋
(羊水検査も可)
口コミ情報:69万円京浜急行線梅屋敷駅:徒歩7分
9済生会横浜市東部病院普通分娩・帝王切開4人部屋
個室(ユニットシャワー・トイレ) 18,360円/日
全員:超音波スクリーニング
(クアトロ検査・羊水検査も可)
58万円JR南武線尻手駅 徒歩15分
10おおいウィメンズクリニック普通分娩・和痛分娩
・帝王切開
4人部屋
個室もあり
トリプルマーカー検査60万円~JR鶴見駅 バス20分
11熊切産婦人科普通分娩・帝王切開2~3人部屋
個室
クワトロ検査個室:約59万+2万JR鶴見駅 徒歩3分
12東京品川病院普通分娩・無痛分娩(計画分娩)
・帝王切開
個室不明69万
無痛分娩:79万
JR大井町駅 徒歩7分
Sarahの出産病院候補リスト 一部抜粋

出産病院候補のリストを作成するにあたり、
出産できる病院がわからなかった為、川崎市公式ウェブサイトに掲載されている医療機関一覧を参考にしました。

【出産病院候補リスト作成時に参考にした資料】
川崎市内で妊婦健康診査が受けられる協力医療機関の一覧

川崎市外で妊婦健康診査の補助券が使用できる協力医療機関・助産所の一覧
※北海道から沖縄までの病院が一覧になっている為、自宅の近くの住所の病院のみ参考

出産病院候補リストの作り方
1.医療機関一覧に載っている病院名をGoogleマップで検索
2.「ルート・経路」をクリックし、現在地に「自宅の住所」を入力
3.移動手段「車」にした場合の「所要時間」を確認
4.所要時間が必須条件を満たしていれば、病院名をリストに記載
5.必須条件・希望条件にあわせて、列を追加していく

※東邦大学医療センター大森病院は、川崎市の補助券を利用できないので、上記医療機関一覧には載っていません
 リストの漏れをなくす為、「近所の自治体名 出産 病院 一覧」で検索し、必須条件を満たしていた為、リストに入れました

上記に私の出産病院候補リストの一部を載せていますが、
実際のリストには、自宅からの車での所要時間・立会出産の可否・病院の特徴・病院の公式ホームページURLなどの列を入れています。

リストのイラスト

③希望条件を挙げる

希望条件は、私の思いつくものを全て挙げました。

10個の条件を挙げていますが、
自分なりに希望条件の中で優先順位をつけています。

出産病院選び 希望条件
  • 立ち会い出産ができる
    →立ち会い出産するかは未定だが、選択肢として残しておきたい
  • カンガルーケアができる
    →出産後すぐに赤ちゃんを抱きたい
  • NICUのある総合病院もしくは、その機能をもつ搬送可能な病院が近くにある
    →出産ではなにが起こるかわからないので、万が一の事態が発生した場合に対応できるようにしたい
  • 無痛分娩ができる
    →現時点で無痛分娩希望という訳ではないが選択肢として残しておきたい
  • 支払にクレジットカードが使える
    →普段現金を使わないので、お金をおろすのが面倒な為。
    クレジットカードだと、ポイントが付与されてお得な為。
  • 川崎市の妊婦健康診査補助券が使える
    →できる限り、出費を少なくしたい。
    (里帰り出産等の場合、償還払い(払い戻し)制度補助券が使用できない病院でも、個別に申請すれば費用の一部を負担してもらえるようですが、極力手間を省きたい為)
  • 口コミやブログで評価が良い病院
    →一度決めたら病院の変更は難しいので、後悔のない病院選びをしたい
  • 満たしている条件が同じであれば、費用が安い病院
    →2020年だけで不妊治療に100万円以上のお金を費やしているので、できる限り出費を抑えたい
  • 出産費用は100万円以下
    →出産費用の中央値は、東京約58万円・神奈川県約55万円で、全ての条件を満たしていても高すぎる病院は避けたい
  • 入院期間は長いほういい
    →里帰り出産ではなく、夫の育休と実母の通いを想定しているので、できる限り体力を回復しておきたい
助産師さんのイラスト

④希望条件を満たす病院に絞る ー神奈川県 川崎市―

全ての必須条件・希望条件を満たしている病院があれば、そこで病院選びは終わりです。

しかし・・・
全ての条件を満たしている病院はないと思うので、希望条件を多く満たしている病院に絞ります。

希望条件のを満たしている数の多さと、
希望条件の中で高い優先順位になっている条件を満たしていると多さの両方の観点で絞りました。

私はリストの中から、下記の3つの病院に絞りました。

希望条件を多く満たしてる出産病院

1.母子はぐくみクリニック

2.瀬尾医院


3.済生会横浜市東部病院

⑤候補病院のメリット・デメリットを挙げる

希望条件を多く満たしてる候補の病院のメリット・デメリットを挙げていきます。

私自身が感じたメリット・デメリットで、
人によって感じ方は違うと思うので、
そういう考え方の人もいるんだという気持ちで見てもらえるとありがたいです。

下記のメリット・デメリットは、
公式ホームページや、ネットの口コミ情報を参考に挙げています。

候補病院1:母子はぐくみクリニック ―メリット・デメリットー

候補病院1:母子はぐくみクリニック

【メリット】
・24時間無痛分娩可

・陣痛がきてから無痛分娩に変更も可

・帝王切開率3~4%

・火曜日と木曜日は18:30まで診察可能

・小児科が併設されているので、子供になにかあった場合も安心



【デメリット】
・入院期間が短い
 (4泊5日)

・費用が高い

・公共交通機関で通いにくい
 武蔵中原駅から徒歩15分or武蔵小杉駅から無料シャトルバス(30分に1本)

・小児科はあるが、NICUが必要と判断された場合は他病院に搬送

(・妊娠5週~6週での分娩予約が必要)

候補病院2:瀬尾医院 ―メリット・デメリットー

候補病院2:瀬尾医院

【メリット】
・医師を指定できる

・費用が高くない

・駅から近い

・院長の診察が丁寧で評判が良い

・退院時、院長が写真撮影をしてくれ、記念に写真をもらえる


【デメリット】
・予約していても待ち時間が長い
(手術や急なお産で長時間待つ可能性もあり)

・医師が少ない(外来は女性医師と院長のみ)

・子供になにかあった場合、他の病院で診てもらう必要あり
(総合病院とは連携あり・東邦大学大森病院 新生児科により入院中の新生児回診や1カ月健診が行われ連携)

・無痛分娩の場合、日中のみ
(夜間・日曜祭日は原則として行っていない)

・必ず無痛分娩にしたい場合は、計画分娩にする必要がある

候補病院3:済生会横浜市東部病院 ―メリット・デメリットー

候補病院3:済生会横浜市東部病院

【メリット】
・総合病院でNICUもある為、赤ちゃんにもしものことがあった時も対応してももらえるので安心

・胎児超音波スクリーニングを2回実施するので、異常があった時の発見に繋がる

・ネットの評判が良い


【デメリット】
・無痛分娩は不可

・公共交通機関で通いにくい
 尻手駅から徒歩15分

・個室に別途費用がかかる(18,360円/日)

⑥総合的に判断して、病院を決める

総合的に判断して・・・

私は「済生会横浜市東部病院」で出産することを決めました。

済生会横浜市東部病院を選んだ理由

出産する病院を決めるにあたって、
希望条件の中で私にとって最も重要だったのが、「NICUのある総合病院」でした。

候補の病院からもわかるように、
「無痛分娩対応可能」な病院にしたいなという気持ちも正直ありました。
(実際に無痛分娩にするかはわかりませんが、産後の回復のことを考えて・・・)

また、済生会横浜市東部病院は基本大部屋で、
個室は4部屋ありますが、空いていない場合、空くまでは大部屋になるので、
数日間は私の必須条件の「個室」を満たせない可能性もあります。

しかし、
私はチョコレート嚢胞があり、
子宮内膜ポリープができやすいという体質で、
KLCでも自然周期では採卵できなかった経緯もあります。

不妊治療でやっと授かったので、
「赤ちゃんにもしものことがあった時に対応してもらえる病院」=「NICUのある総合病院」
ということで、
「NICUのある総合病院」で、希望条件を一番多く満たしていた済生会横浜市東部病院にしました。



参考ですが、
神奈川県で「NICUのある病院」は下記の通りです。

NICUがある病院は、
病院の公式ホームページに「NICUが●床あります」と記載されていることが多いです。



神奈川県の周産期救急医療システム受入病院機能分類表は下記の通りです。

出産病院選びで難しかったこと

今回病院を選ぶのに苦労したのが、必須条件を挙げることでした。

必須条件が多すぎると、病院選びプロセスの②でリスト化する病院が減って、
本当は候補になる病院がリストから漏れる可能性があるからです。

「どのような条件を設定するか?」
「設定した必須条件は、希望条件ではなく、本当に必須条件なのか?」

を何度も何度も考え、必須条件を選びました。

私は最初に思いつく条件を全て挙げて、
そこから必須条件と希望条件に分けましたが、
必須条件が上手く挙げられず、夫にアドバイスをもらいながら、
なんとか条件を整理することができました。

自分の考えが纏まらない場合は、
旦那さんやお母さん、仲の良い友人に相談すると少し整理できますよ(^^)

希望条件に挙げていた
「NICUのある総合病院」も必須条件だったのかな!?とも思いましたが、
そうするとリスト化する病院が減ってしまう可能性があったので、
最終的には今回挙げて条件でよかったのかなと思っています。


ちなみに・・・
私はこのブログの下書きをもとに、
自分の条件・候補の3つ病院のメリット・デメリットを説明して、
最終的に夫と一緒に病院を決めました。

夫は「この3つの病院であれば、Sarahが決めていいよ」と言ってくれていましたが、
「母子ともに安全に出産できることを最優先に考えたい」という夫の言葉が最終的な決め手になりました。

このブログを読んでいるみなさんの病院選びが上手くいくことを願っています★

私のブログが、少しでも出産を予定しているみなさんの参考になったら嬉しいです。

Sarah:)

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